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【石灰沈着性腱板炎】急激な肩の痛み | 飯田市・下伊那郡・桜町駅 江戸町整骨院

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【石灰沈着性腱板炎】急激な肩の痛み

2025.01.17 | Category: おすすめ,五十肩,夜間痛,石灰性沈着腱板炎,肩こり・肩の痛み,飯田市接骨院,飯田市整骨院

こんにちは!江戸町整骨院です。

今回は当院にも多くご来院される「急激な肩の痛み」

石灰性沈着腱板炎についてご説明します!

 

石灰沈着性腱板炎とは、肩のインナーマッスルが骨につくところ(腱板)に、石灰(カルシウムの結晶)がたまる、原因不明の疾患です。

石灰性腱炎、石灰沈着性腱炎、石灰沈着性肩関節周囲炎などと呼ばれることもあります。

痛みや肩の機能障害の原因となりますが、多くは自然に軽快する疾患です。

肩の関節は、上腕骨と肩甲骨からなり、上腕骨と肩甲骨をつなぐインナーマッスルによって支えられています。

 

インナーマッスルが上腕骨に付着する部分が、腱板です。

石灰は腱板の内部や表面に沈着し、時に腱板の外に漏れ出ることで症状を引き起こすと考えられています。

石灰の成分であるカルシウムの結晶はハイドロキシアパタイトと呼ばれ、人の骨を構成する成分と似た物質でできています。

 

石灰性沈着腱板炎の原因は?

 

石灰沈着性腱板炎の原因は、不明です。

使いすぎやけがが原因になることはなく、糖尿病や甲状腺機能障害など内分泌疾患との関連が指摘されているものの、石灰沈着性腱板炎の方のほとんどは、そういった原因が見当たらない方です。

両側に発生することがしばしばあることから、発症には遺伝的素因があるという説がありますが、はっきりとした裏付けは現時点でありません。

 

 

石灰性沈着腱板炎の症状は?

 

石灰沈着性腱板炎による肩の痛みには、急性のものと慢性のものがあります。

急性の症状では激しい痛みが急に生じ、肩をわずかにでも動かすことができなくなり、夜間に痛みが強くなるため睡眠も十分にとれないことがあります。

慢性の症状では肩を動かした時の痛みやひっかかりが主な症状となります。

石灰沈着性腱板炎は、急性の症状によって特徴づけられています。

主に40-60歳代の女性が何のきっかけもなく急に肩が痛くなり、じっとしていてもズキズキとした痛みを感じます。

夜間一睡もできず、やつれた顔で病院を受診する方も少なくありません。

分かりやすい急性の症状の一方で、石灰が沈着することで肩の痛みやひっかかりを誘発することがあります。それが慢性の症状です。

もともと肩の構造は、肩峰と上腕骨の間に腱板が位置し、狭いつくりとなっています。

 

腱板の内部や表面に石灰が沈着することでこのスペースがより狭くなり、衝突するようになります。

これをインピンジメントといいます。「インピンジメント症候群」という言葉があるくらい肩の痛みの原因となりやすい場所で、石灰がその一因となることがあるのです。

 

石灰性沈着腱板炎の画像観察

 

 

石灰性沈着腱板炎になりやすい方

石灰沈着性腱板炎は、特定の条件を持つ人に多く見られる傾向があります。

まず、中高年の女性がその代表的な例です。先述の通り、ホルモンバランスの変化が一因となり、特に閉経後の女性に多く見られます。

また、肩をよく使う職業やスポーツをしている人もリスクが高いです。

例えば、重い物を持ち上げる仕事や、腕を頻繁に使うスポーツ選手は、肩に負担がかかりやすく、石灰がたまりやすくなります。これには、建設作業員、肉体労働やバレーボール選手などが含まれます。

さらに、過去に肩のケガをした人も注意が必要です。

肩の腱板が一度損傷を受けると、その部位に石灰が沈着しやすくなります。

したがって、肩のケガから回復した後も、定期的に接骨院への通院が推奨されます。

栄養状態が悪い人も石灰がたまりやすいです。

特にカルシウムやビタミンDが不足していると、石灰沈着のリスクが高まります。

これらの栄養素は、骨の健康だけでなく、筋肉や腱の健康にも重要です。バランスの取れた食事を心がけることが、予防の一環となります。

このように、石灰がたまりやすい人には共通する特徴があります。

これらを知ることで、早期発見や予防策を講じることができるでしょう。肩の健康を維持するために、自分の生活習慣や健康状態を見直すことが大切です。

石灰性沈着腱板炎の治療

石灰沈着性腱板炎の治療は、症状の重さや患者さんの状態に応じて様々な方法が取られます。

まず、急性期には痛みを和らげるための対症療法が中心となります。

これには、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や鎮痛薬の投与が一般的です。

これらの薬は、炎症を抑え、痛みを軽減する効果があります。

一方、慢性期には、物理療法が有効です

運動療法によるリハビリテーションが行われ、肩の可動域を広げるためのストレッチや筋力強化のエクササイズが推奨されます。

これにより、肩の機能回復を図り、再発を防ぐことが期待されます。

また、石灰を溶解させるための注射療法もあります。

ステロイド注射は、炎症を速やかに抑え、痛みを緩和する効果があります。

さらに、超音波ガイド下でのカルシウム沈着物の吸引や洗浄を行う手技もあります。これにより、直接的に石灰を取り除くことが可能です。

それでも改善しない場合は、手術が選択されることもあります。肩の関節鏡視下手術は、最小限の侵襲で石灰を除去する方法です。これにより、回復期間が短く、早期に日常生活へ復帰できる利点があります。

治療を進めるうえで大切なのは、専門医の指導のもとで適切な治療法を選択することです。石灰沈着性腱板炎は、適切な治療とリハビリテーションにより、症状の改善が期待できる症状です。肩に違和感や痛みを感じた場合は、早めに医療機関の診察を受けることが重要です。

江戸町整骨院から

石灰沈着性腱板炎は、肩の腱板に石灰がたまることで激しい痛みや運動制限を引き起こす病気です。

特に中高年の女性に多く見られますが、肩を頻繁に使う人や過去に肩をケガしたことがある人もリスクが高いです。肩の使い過ぎや加齢、ホルモンの変化、栄養バランスの崩れなどが原因とされています。

症状は急性期には突然の激痛、慢性期には持続的な鈍い痛みや動作による痛みが特徴です。治療法には薬物療法や物理療法、必要に応じて手術療法があります。適切な治療を受けることで症状の改善が期待できます。

肩の健康を維持するためには、日常生活での肩の使い方や栄養管理が重要です。カルシウムやビタミンDをバランス良く摂取し、適度な運動を心がけましょう。また、肩に異常を感じたらすぐに整骨院、整形外科を受けることが大切です。

石灰沈着性腱板炎の理解を深めることで、自分の健康管理に役立てることができます。肩の痛みや不快感に悩んでいる方は、適切な対応を取ることで症状を軽減し、快適な生活を取り戻す手助けになるでしょう。

これまでの情報を参考に、健康的な生活を送りましょう!