【四十肩・五十肩】になってしまったら…
肩が痛い…
手が上がらなくなってしまった…
これって四十肩・五十肩?
今回は『四十肩・五十肩』についてです!
四十肩・五十肩は単なる肩こりとは異なり
ある日突然、痛みが出て腕を動かしづらくなることが特徴。
40~50歳代を中心に、肩関節の痛み・腕が上がらない・手が後ろに回せない、運動制限を主な症状とします。
一般人口の2~5%がかかるといわれていて、
女性(特に非利き手側)にやや多い傾向があります。
両肩同時に発症するケースはほとんどみられませんが、片方発症した後に逆も発症するというケースは6~34%あります。
医学的には「肩関節周囲炎」と言いますが、
中でも肩関節の変性が起こり、関節部への石灰沈着が進行するタイプを「石灰沈着性腱板炎」と呼んでいます。
石灰沈着性腱板炎を発症した場合は激しい痛みのために睡眠を取ることもままならなくなります。
【四十肩・五十肩の原因】
一般的な四十肩や五十肩の原因としては、次のようなことが挙げられます。
◆肩関節周囲の炎症
慢性的な筋緊張からの筋線維断裂により、肩関節の周囲に炎症を起こすことで痛みを生じている場合です。
髪を結ぶ動作やシャツを着る動作、腰に手を当てる動作に対して制限が加わり、重い症状だと肩や腕を動かすだけでも痛みを生じます。
◆身体の固さ
もともと身体が硬い人の場合、関節の可動域が狭いため、四十肩や五十肩を発症しやすくなります。
【四十肩・五十肩の症状の推移】
四十肩や五十肩の完治までの期間には個人差はありますが、平均して1〜3年かかると言われています。
その理由は四十肩や五十肩に3つの期があるためです。
◆炎症期
炎症期には激しい痛みがあるので腕を動かす時はもちろん、安静にしていてもズキズキと痛みます。
そのため、痛みが出ない姿勢を探し、安静にしていることが一番です。
お風呂で温めることも控えましょう!
◆拘縮期
関節が縮んで肩の動きが悪くなった状態を言います。
四十肩や五十肩が拘縮期に入ると、強い痛みは収まってきますが、肩関節を動かしたときの痛みや稼働制限は残ります。
痛みや夜間痛などは落ち着きますが、肩を動かした時の動作の最後の部分での痛みはこの時期に多く見られます。
ただ、この時期に肩関節をしっかりと動かしておくことで、回復までの期間を短縮することが可能です。
痛みに耐えられる範囲でしっかりと動かし、お風呂でゆっくりと温めましょう!
◆解氷期
解氷期は文字通り、四十肩や五十肩の「雪解け」を迎える時期です。
痛みがほとんどなくなり、稼働制限もかなり改善します。
拘縮期に続き、しっかりと動かすよう心がけましょう!
【四十肩・五十肩に対する施術方法】
保存療法
四十肩の治療は、痛みと可動域制限を和らげることを目的とした『保存療法』が中心となります。
ただし、症状が病期によって異なるため、それに応じた治療が必要となります。
■ハイボルト療法
損傷組織が奥深くに広がっている場合や誘発物質が発生している部位にハイボルト(高電圧)の電気を与え組織の回復を促していきます。
■テーピング
「腫れの軽減」「筋肉の補強」「関節の固定」
などの目的によりテーピングの種類を変えていきます。
一人ひとりの外傷の状態に合わせて、テーピングを行っていきます。
■骨格矯正
筋緊張がみられる場合や、むちうち症状、むくみなどさまざまな症状に対して骨格矯正は有効です。
身体全体のバランスをみて少しずつ矯正を行います。まずは、その身体のバランスに慣れさせることが重要になります。
四十肩・五十肩は間違った対処をしてしまうと痛みが増幅する恐れもあります。
防ぐためには「急性期」と「慢性期」の違いを知ることが大切です。
正しい対処法を行い痛みの緩和を目指しましょう。
【発症前に「予防」】
四十肩・五十肩に悩まないためには日頃からしっかりと予防が大切です。
肩関節は動かさないとどんどん硬くなってしまい、四十肩・五十肩のリスクを高めてしまうので発症する前から肩のストレッチを行うことを習慣に!
長時間のデスクワークや身体の冷えなども筋肉が硬くなって炎症を起こしやすくするため、
こまめに休憩を挟んだり上着を持ち歩いたりして予防するようにしましょう。
また、バックをいつも同じ方の手で持つ・肩にかけるなどの習慣により、偏った負荷が生じることで四十肩・五十肩につながってしまいます。
身体の片側だけに負荷をかけるような習慣は少しずつ直していきましょう。
できるだけ早く症状の鑑別を行い、病期に対する適切な治療とリハビリを行うことが大切です。
肩が突然上らなくなってしまった方・肩の強い痛みやしびれが出た方は、江戸町整骨院にご相談ください!