【整骨院で診る】中々痛みが取れない難疾患
接骨院で来院される難疾患とは?特徴とリハビリ対応について
はじめに
接骨院には日常的な「ぎっくり腰」や「捻挫」だけでなく、医療機関と連携が必要な難疾患の患者様も来院されます。特に原因不明の痛みや慢性化した症状、手術が必要な可能性があるケースでは、正しい鑑別と対応が求められます。ここでは、接骨院で見かけることの多い「難疾患」と、それに対するリハビリ・対応について解説します。
接骨院に来院することがある難疾患一覧
接骨院で遭遇しやすい「難しい疾患」には以下のようなものがあります。
1. 大腿骨頭壊死症
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【症状】股関節の深い痛み、歩行時の強い違和感。
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【特徴】ステロイド投与歴やアルコール多飲歴がある方に多い。
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【対応】急性期は整形外科紹介。保存期は杖歩行指導や可動域訓練、筋力維持が中心。
2. 脊柱管狭窄症
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【症状】長く歩くと下肢のしびれ・痛みが出て休むと改善(間欠性跛行)。
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【特徴】腰椎の加齢変化による神経圧迫。
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【対応】ストレッチ・体幹安定トレーニング。手術適応が疑われる場合は速やかに医療機関へ紹介。
3. 変形性股関節症・膝関節症(末期)
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【症状】強い痛みで歩行困難、階段昇降ができない。
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【特徴】関節の摩耗が進み、保存療法が効きにくい段階。
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【対応】リハビリで痛み緩和と日常生活動作の維持を図り、必要に応じて整形外科と連携。
4. 胸郭出口症候群(TOS)
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【症状】腕のしびれ、冷感、肩から手先への血行不良。
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【特徴】鎖骨や筋肉による神経・血管の圧迫。
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【対応】姿勢改善、肩回りのストレッチ、神経圧迫を減らすエクササイズ。
5. 複合性局所疼痛症候群(CRPS)
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【症状】外傷後に起こる強い痛み、腫れ、皮膚の変色。
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【特徴】神経過敏による慢性疼痛。一般的な捻挫と誤認されやすい。
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【対応】医療機関との併用が必須。接骨院では可動域訓練や循環改善を目的に施術。
6. 骨粗鬆症による脆弱性骨折
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【症状】転倒後の腰背部痛、歩行困難。
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【特徴】骨密度の低下による圧迫骨折。高齢者に多い。
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【対応】安静指導と体幹支持トレーニング。医師の診断・骨粗鬆症治療薬が必要。
接骨院でのリハビリ・施術の役割
難疾患であっても接骨院ができることは多くあります。
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疼痛緩和:電気療法・温熱療法・手技による循環改善
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運動療法:ストレッチや筋力強化で再発予防
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日常生活指導:杖・装具の使い方、姿勢・動作の改善
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医療連携:必要な場合は整形外科へ紹介
まとめ
接骨院で来院される難疾患は、**「整形外科的な高度疾患」と「慢性疼痛」**が中心です。大切なのは、接骨院でできる範囲を見極め、必要に応じて医療機関と連携することです。
江戸町整骨院では、患者様の症状に合わせたリハビリと、医療連携による安心のサポート体制を整えています。慢性的な痛みや難治性の疾患でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。