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【オスグット】成長痛じゃない!

2022.12.16 | Category: オスグット

走ると膝が痛む・正座が辛い・階段が膝が痛くて登れない…

子どもが膝の痛みを訴えたときに病院に行くと、

「オスグッドです。成長痛ですから、心配はいりません。
しばらく運動を控えて、安静にしていれば、痛みはなくなります」

と、診断されることがあります。

「オスグッド=成長痛」という認識が一般的になっていますが

実はオスグッドは成長痛ではありません!

成長痛はしばらく安静にしていれば痛みがなくなりますが、オスグッドは原因を放置しておくと、最悪の場合、手術が必要になることも・・・

原因を理解して適切な治療を行えば、回復の期間が早まり痛みもなくなり、また運動ができるようになります。

それでは「オスグット」とは?

正式名称は、オスグッド・シュラッター病。

膝のお皿の下の骨「脛骨粗面(けいこつそめん)」が隆起して腫れと痛みが生じる、成長期に頻発する代表的なスポーツ疾患

筋肉が発達し、運動量が増える小学校高学年から中学生にかけての成長期に多く見られるオーバーユース障害(膝などの使いすぎによる疾患)のひとつ。

膝を曲げると痛みを感じるようになり、ひどい場合には歩くことさえ困難になってしまいます。
 
では、なぜ痛みが生じるのか?

膝を伸ばす動作は、大腿(太もも)の前面にある筋肉「大腿四頭筋」が収縮し、膝のお皿の下の骨「脛骨結節」を引っ張ることで起こります。

しかし、成長期の子どもは、まだ軟骨の部分が多くて弱いため、筋肉が繰り返し骨を引っ張ることによって軟骨の一部が剥がれて、腫れや炎症を起こしてしまうのです。
 
骨が剥がれれば、剥離骨折となって、さらなる激痛を伴います。

剥離してしまった骨が大きすぎるものであれば、手術という選択も考えなくてはいけません。

サッカーやバスケットボールなど、シュートやキック、ストップ&ダッシュ練習、ジャンプなどで使う大腿四頭筋の伸縮や酷使・同じ動作の繰り返しによって発症します。

膝に痛みを感じ始めたら、しばらくスポーツを控えて、安静に過ごすことが第一!
 
オスグッドが発症するのは成長期だけなので、成長が止まり成長のためにあった軟らかい軟骨が硬くなると、オスグッドは発症しません。

しかし、成長痛とは異なり、どれくらい運動を休めば治るのか、スポーツに復帰できる時期に関しては明確な答えがありません。

スポーツの種類や練習時間などによって個人差もあるので、適切な治療や指導を受ける必要があります。

 

江戸町整骨院では初期の炎症を抑える治療や、スポーツ復帰のためのストレッチや運動指導も行っています。

悪化する前に早めに処置をしましょう♪