【冷え】身体の中から温め方!
体を温める食べ物と冷やす食べ物を見分ける方法
体を温める食べ物と冷やす食べ物の見分け方にはいくつかの法則があります。
育つ環境
寒い地方で取れる食べ物は体を温める傾向にあります!
反対に南国など温かい地方が原産の食べ物は、体を冷やしやすいものが多いです。
迷ったときは原産国や収穫地を参考に選んでみましょう♪
旬の時期
冬が旬のものは体を温め、夏が旬のものは体を冷やしてくれる場合が多いです!
特に夏の旬野菜である、トマトやキュウリ、ナスなどは体を冷やす野菜としても知られています。
「旬の食べ物を食べたほういい」とよく言われますが、体を冷やしたい季節、
体を温めたい季節とそれぞれの旬の食べ物の効果がマッチしていることからも、理にかなっています。
発酵しているかどうか
発酵食品に入っている酵素は、体の新陳代謝を促して体を温めてくれます!
大豆そのものは温める効果も冷やす効果もありませんが、発酵させて納豆や味噌、
醤油などになると温める食べ物へと変わります。
同様に牛乳もチーズになると温める効果が期待できます。
また、日本酒や紹興酒が体を温めるのも、発酵して造るお酒だからです。
色、成分、味
色も見分ける目安になります!
オレンジや黄色の野菜や果物は体を温め、白・緑・紫の食べ物は体を冷やします。
暖色系は体を温め、寒色系は体を冷やします。
ただし、暖色系でも体を冷やすトマトや柿のような例外もあります。
成分では、水分の少ないものやナトリウム(塩)を含むものは体を温め、水分の多いものやカリウムを含むものは体を冷やします。
例えば、大根は冬が旬ですが、体を冷やす食べ物です。水分が多く、色も白に当てはまることから冷やす食べ物と見分けましょう。
味では、塩や醤油を使った塩辛さを感じるものが体を温め、
酢を使った酸っぱさを感じるものや化学調味料を使ったものが体を冷やすということが分かっています。
料理をする時は、素材だけではなく調味料にも気を配りましょう。
加工・精製方法によって変化
大豆が納豆や豆腐になるように、同じ食べ物でも加工や精製方法よって体を冷やす食べ物から温める食べ物に変わるものがいくつかあります。
南国が原産のフルーツはそのままでは体を冷やしやすいですが、
ドライフルーツになると冷やしにくい食べ物になります。
例えば、体を冷やすと言われる柿も干し柿にすると体を温める食べ物に分類されます。
大根も切り干し大根にすると、体を冷やす食べ物ではなくなります。
また砂糖は、原料の生育地域や精製方法によって体への作用が異なります。
北海道で育つ甜菜(ビート・砂糖大根)から作られる甜菜糖は体を温めますが、
沖縄など暑い地域で生育するサトウキビを原料とし、さらに精製された白砂糖は特に体を冷やします。
同じくサトウキビからできている黒砂糖は、未精製でビタミンやミネラルが残っているため、
体を冷やす作用は緩やかといわれています。
朝ごはんをしっかり食べて、生活リズムを整えよう!
朝ごはんを食べると、内臓が活動を始めて、エネルギーを生産してくれます。
そのため、朝から体が活動的になり、体温は上昇します。
朝、時間がない方は、お味噌汁一杯でもいいですし、バータイプや ゼリータイプの栄養補助食品が手軽に栄養補給できておすすめです!
体の組織を作るために不可欠で、血の成分にもなる栄養素。
エネルギーを消費する際に熱を生み出して、体を温めていますが、この熱を作り出すのが筋肉です。
何もしていない時でも生命活動を維持するためにエネルギーを消費(消費される最低限のエネルギーが基礎代謝)していますが、
筋肉がつくと基礎代謝が上がり熱生産される量が増えます。
トレーニングも必要ですが、筋力がつくことで基礎代謝が上がれば、冷えにくい体になっていきます。
逆に筋肉が衰えてしまうと、基礎代謝が下がり、血液の循環も悪くなり体が冷えやすくなってしまうのです。
また必須アミノ酸と呼ばれる体温調節に欠かせない9種類のたんぱく質は、
体内で作ることができないため、食事で補うのが望ましいです。適量をしっかり摂るようにしましょう。
【たんぱく質を多く含む食材】
肉類(赤身肉など脂質の少ないものを推奨)
魚類(するめ、いわし、まぐろ赤身、さば、たらなど)
豆類(豆腐、大豆、納豆、きな粉)、乳製品、卵類
ビタミンE
ビタミンEは末梢の血管を拡張させて血流を整えてくれます。
また抗酸化作用が高く、血液のドロドロ化を防いでくれると言われています。
体の中で作られた熱エネルギーは血液によって全身に運ばれていきますので、血流と体温も密接につながっています。
例えば、気温が0℃の冬でも体温が変わらないのは、
脳が命令を出して血管を収縮させ、熱が奪われないようにしているためです。
【ビタミンEを多く含む食材】
ナッツ類(アーモンド、落花生)
魚類(うなぎ、たらこ、ぶりなど)
野菜(ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃ、モロヘイヤ、赤ピーマンなど)
ビタミンC
ビタミンCは補助的なお助け栄養素として最適で、血液を作る元となる鉄分の吸収を助けてくれます。
またビタミンEは体内に入ると自らが酸化し効力を失ってしまいがちですが、
ビタミンCとあわせて摂ると、それを防いでくれると言われています。
【ビタミンCを多く含む食材】
野菜類(ブロッコリー、キャベツ、パセリ、カリフラワー、れんこんなど)
かんきつ類(レモン、オレンジ、アセロラなど)
ビタミンB群
たんぱく質、糖質、脂質からなる三大栄養素をエネルギーに変えるために必要です!
代謝アップ効果が期待できるので、体を温めることに繋がります。
【ビタミンB群を多く含む食材】
肉類(豚肉、豚レバー、鶏ささみなど)
野菜類(モロヘイヤ、ほうれん草)
ナッツ類(ピーナッツなど)
魚類(うなぎ、まぐろ赤身、かつおなど)
カプサイシン
唐辛子に含まれている辛味成分
辛くて刺激的な唐辛子ですが、このカプサイシンを摂ることで、
脳や脊髄などの神経が刺激され、一時的に血管が拡張・発汗作用が生じます。
そのため体温は上がりますが、これは一時的な話。発汗をすると体温は下がりますし、摂りすぎると胃腸が荒れてしまいます。
たしかにポカポカ食材ですが、自分の目的に応じて取り入れましょう。
血行をよくする食べ物を食べよう!
血行がよくなると、手足の先まで血液が循環し、冷えを予防します。
カカオ
チョコレートやココアに含まれるカカオには、
血管拡張作用があるポリフェノールとテオブロミンという成分が入っています。
また、ココアはホットで飲むことにより、体を温め、
お茶やコーヒーに比べてその効果が持続するといわれています。
たまねぎ
(アリシン)辛味成分であるアリシンには、血流改善効果がある成分に変わります。
この成分は、水に溶けやすいので、玉ねぎの茹で汁をスープにしたり工夫しましょう!
(ケルセチン)ケルセチンには抗酸化力があり、血管拡張を促してくれます。
油との相性が良いため油いためなどの調理法がおすすめです!
体を冷やす食べ物は温めよう!
食べ物の中には体を、冷やす食べ物があることを、知っていましたか?
主に夏野菜に多いです。しかし、温かい食べ物には代謝を上げる働きがあるため、煮る・焼く・蒸すなど温める調理をして、体を温めましょう。
体を冷やす食材きゅうり、トマト、なす、大根
効果的に体を温めたい! 食べ方のコツ
普段から料理に取り入れたい、体を温める食材。さらにポイントを押さえればさらにポカポカ度はアップ!以下のことを意識して、毎日の食事で冷えにくい体を目指しましょう。
基本は、温かい料理で食べること
いくら体を温める食材とはいえ、冷やして食べたり冷たい料理にしたりすると、当然体は冷えてしまいます。
鍋料理をイメージすると分かるように、体を温めたい時は温かい料理にするのが基本。
鍋や煮込み料理、カレー、スープなどに入れて食べるようにしましょう。
とくに水分の多い野菜類は、加熱したり、体を温める他の食材と組み合わせたりして上手に取り入れてみてください。
よく噛んで、ゆっくり食べること
食事をすると、食べ物を消化吸収するためにエネルギーを消費するため、安静にしていても代謝量が増加して体温が上がります。
これを「食事誘発性熱産生」と言いますが、
よく噛んで食べると食事誘発性熱産生はさらに高まり、体が温まりやすくなると言われています。
温め効果を効率よくアップさせるためにも、体を温める食材をよく噛んで食べるように心掛けましょう。
温かい体は、元気とキレイの源!
ただしカプサイシンなどの発汗作用があるもの以外は、栄養素として継続的に摂ることが重要です。
食材を食べるだけで瞬時に体が温まったり、すぐに冷えが改善したりするわけではありませんが、継続は力なり。
毎日の食事に取り入れることで、日常生活から冷えにくい体づくりを意識してみてはいかがでしょうか。
寒い時期の冷えは特につらいです。
食事は毎日のことなので、体への影響は大きいです。
体を温める食べ物と冷やす食べ物を区別して食事に取り入れ、上手に冷え性対策をしていきましょう♪